2015/05/14

MQL4 リファレンス

MQL4 リファレンス


メタクオーツ社のプログラミング言語4(MQL4)は、自動売買戦略を行うために生まれました。
本言語はMetaQuotes Software Corp.が、自動売買取引システムの長期間に渡る研究に基づいて開発されたもので、自動制御されたExpert Advisorを作ることができます。
これは、あなたの考案した売買戦略を完全に適切な形で実装することができ、その他、MQL4を利用して、あなたの考案したテクニカルインジケータ(Custom Indicator)、Script、またはLibraryを制作することができます。

MQL4は、過去から現在に至る価格データ、等を分析するのに必要な数多くの機能を含んでいます。
MetaEditor(テキストエディタ)は、MQL4言語をプログラミングするためのツールで、ソースコードを構造的に表現(ハイライト表示)します。
また、このツールを使用することで、ソースコードを直観的に読み取ることができます。

本ガイドは、関数、制御命令、予約語、その他語句を構造的に分類して、必要となる全ての言語要素を収録しています。

MQL4プログラムは、通例とは異なる特徴と目的を持っています。

・ Expert Advisorは、チャートに従って機械的売買を行うシステムです。
  Expert Advisorは、eventが発生したタイミングで動き出します。
  eventとは、実行開始時、実行終了時、ティック更新時のイベント、およびタイマーイベント、マーケット変更イベント、チャートイベント、カスタムイベントです。
  Expert Advisorは、自動売買によるサーバへの注文指示と、そのお知らせを行います。
  Expert Advisorは、「Data Folder\MQL4\Experts」に格納します。

・ Custom Indicatorは、MT4ターミナルに既に実装済みのインジケータとは別に制作された、テクニカルインジケータを指します。
  実装済みのインジケータと同じく、自動売買は行いませんし、チャート分析機能のみを目的としています。
  Custom Indecatorは、「Data Folder\MQL4\Indicators」に格納します。

・ Scriptは、様々な手続きを一括して行うことを目的としています。
  Scriptは、Expert Advisorとは異なり、自動実行は行いません。(ただし、OnStartハンドラ関数がScript内に記述されている場合を除きます)
  Scriptは、「Data Folder\MQL4\Scripts」に格納します。

・ Libraryは、頻繁に利用されるカスタム関数群を格納し、配布することを目的としています。
  Libraryは、それ単体では実行されることはありません。
  Libraryは、「Data Folder\MQL4\Libraries」に格納します。

・ Include Fileは、プログラム内で最も頻繁に利用されるソースコード群です。
  Include Fileは、Expert Advisor、Script、Custom Indicator、Libraryをコンパイルする際に、プログラム内に包括されてコンパイルされます。
  Include Fileは、Libraryで利用するのが望ましいです。なぜなら、関数の呼び出しにおいて、冗長性が発生するからです。
  Include Fileは、#include句によりダブルクォーテーション「""」付きで宣言した場合は、ソースファイルと同じディレクトリに格納します。
  #include句により山かっこ「<>」付きで宣言した場合は、「Data Folder\MQL4\Include」に格納します。

  


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